レターソングでサプライズを演出する「東京マリーレター」
パーカッション担当のナカムラです。
絢香さんの「三日月」が、
「打楽器なし→パーカッション→ドラムイン」
の3段階の盛り上げになっているという記事を書きましたが、

「打楽器なし→ドラムイン→パーカッション」の
素敵な楽曲がありましたので紹介したいと思います。
アメリカのロック・バンドであるエアロスミスの
「ミス・ア・シング」(原題: “I Don’t Want to Miss a Thing”) 。
映画『アルマゲドン』でもお馴染み楽曲です。
イントロ~1番のサビまではドラムなし、
1番サビから2番、さらに次のメロディまでドラムが入ります。
そして、ラストサビからパーカッション。
そのパーカッションがオシャレ!
何が入るかというとトライアングル!
演奏自体はとてもシンプル。
しかし、それがジワジワ効いてきます。
そして、エンディングに向けて徐々に音量が上がっていきます。
最初は何か鳴っているな?という存在だったトライアングル。
曲が進むにつれて徐々に前に出ることによって
壮大さを感じてしまうのは
パーカッショニストだからではないはずです。
スティーブン・タイラーのフェイクの裏で
淡々と鳴るトライアングルがドラムと同等の存在感です。
エンディングになだれ込むと更にトライアングルの存在感が増していきます。
沢山楽器を入れなくてもトライアングルだけで
あの彩りが出るのは、むしろトライアングルのみだからこそ。
オシャレだなー。
ちなみにエアロスミスのメンバーにパーカッションはいません。
パーカッショニストがいるか、
パーカッションに通じているアレンジャーがいるか、
メンバーや作曲者がパーカッションが入ることも
踏まえてアレンジしているか、
でないとあのトライアングルは出ません。
エアロスミスというハードロックバンドの
壮大なバラードにトライアングル…!
痺れました…。